骨折について
骨折と後遺症は切っても切り離せません。交通事故で骨折の怪我をした場合、後遺症の獲得を検討する必要があります。交通事故によって生じる骨折は様々ですが、交通事故でよくみられる骨折としては、腰椎や胸椎の圧迫骨折、骨盤骨折、鎖骨骨折、上腕骨骨折、橈骨遠位端骨折、大腿骨骨折、脛骨高原骨折、足関節骨折等があります。
そして、骨折は骨折の種類ごとに等級獲得のポイントが異なりますし、骨折の中でも腓骨神経麻痺のケースや体中に何箇所も骨折しているような重症のケースでは、徹底した後遺症サポートも必要になるので注意が必要です。
2 骨折の特徴・注意点
- 等級獲得の実績がある弁護士に依頼すること
- 骨折の等級獲得の基本は画像分析であること
- 骨折の重症のケースでは徹底した後遺症サポートが必要なこと
- 後遺症に精通している弁護士に依頼すべきであること
⑴ 等級獲得の実績がある弁護士に依頼すること
骨折は骨折の種類ごとに等級獲得のポイントが異なります。
例えば、腓骨神経麻痺のケースでは、特定の検査を特定の病院を実施してもらう必要があります。この知識、ノウハウがないと後遺症の申請をしても適正な等級の認定を受けることができません。
このように骨折の種類によって、後遺症を証明するための検査の方法が異なりますので、当該骨折で適正な等級結果を獲得したことがあるかという経験、実績が重要になるのです。
そして、後遺症の申請の手続きを保険会社に任せてはならず、専門の弁護士に依頼して被害者請求の手続きをとる必要があります(※)。
※後遺症の申請の手続きは、①被害者自身が行う被害者請求(実際は専門の弁護士に依頼)と②加害者側の保険会社が行う事前認定の2つの手続きがあります。適正な等級獲得と補償を受けたのであれば必ず被害者請求の手続きをとる必要があります。被害者と利益が対立する加害者側の保険会社に後遺症の申請の手続きを任せるべきできはありません。
⑵ 骨折の等級獲得の基本は画像分析であること
医師も治療において、レントゲンやCT、MRIの画像を確認してから治療方針を進めるのと同様に、等級の獲得に向けての作業も画像の的確な分析から始まります。この最初の段階の画像分析がしっかりできていないと、適正な等級の獲得はできません。
骨折のケースにおいても、始めにレントゲンやCT、MRIの画像を分析します。
特に、骨折のケースでは、12級以上の等級を獲得するためには、他覚的所見(画像上の異常所見 例えば、骨折面に段差が認められるかなど)が認められなくてはなりません。
そのため、事故後速やかにレントゲンやCT、MRIの画像を分析して、まず異常所見を見つけることが必要になります。
そして、画像分析の内容を踏まえて後遺症の証明作業に進んでいくのです。
あきや事務所が、骨折で等級獲得の膨大な実績をあげていて、他の追随を許さないのは、始めの段階で画像分析をしっかり行い、それを踏まえて、的確な証明作業を行っているからです。
後遺症に強い弁護士はここまでやりますし、逆にここまでやらないと適正な等級獲得は困難です。適正な等級獲得は甘くはありません。弁護士に依頼しただけでは適正な等級は認定されませんので注意してください。
① 鎖骨骨折のCT画像

※矢印部で骨癒合が認められず偽関節になっています。
② 脛骨高原骨折のCT画像

※矢印部で段差が認められます。
⑶ 骨折の重症のケースでは徹底した後遺症サポートが必要なこと
骨折の中でも、体中で何か所も骨折しているようなケースや腓骨神経麻痺等の重傷のケースでは、等級認定の難易度が格段に高いです。
そのため、適正な等級の認定をうけるためには、頭の怪我の高次脳機能障害や脊髄損傷のケースと同様に、重症の骨折のケースでは徹底した後遺症サポート(フルサポート)を行うことが不可欠です。
当事務所では、重傷の骨折のケースでは、被害者に1度事務所にきてもらい、レントゲン画像、CT画像、MRI画像をモニターで示し、画像上どの点に異常があるのか、今後、等級をとるためにはどのように進めていくのか、そのための課題や問題点はなんなのかについて詳しく説明します。
そして、等級獲得に向けて病院同行を中核とするサポートを行います。
あきや事務所が、腓骨神経麻痺や、複雑な骨折のケースで、非常に高い等級を数多く獲得している実績があって、他の追随を許していないのは、画像分析がしっかりとできていることと、この病院同行を何度でも行い、徹底した後遺症サポート(後遺症フルサポート)を行っているからです。
骨折の重傷のケースでは、この後遺症フルサポートなしでは適正な等級獲得と適正な補償を受けることはできませんので注意してください。
⑷ 後遺症に精通している弁護士に依頼すべきであること
等級の認定を受けた後に、保険会社は、等級自体を否定して争ってきたり、顧問医の見解などを盾にして不合理な主張をしてくることが多くあります。
その際に、交渉でも裁判においても、医学的にもしっかり反論して保険会社の主張を排斥する必要があります。
そして、後遺症の申請手続きを行って適正な等級を獲得している弁護士であれば、当然、当該骨折について医学面の知識を押さえ、等級獲得の課題を理解して申請手続きを行っている訳ですから、保険会社の主張にしっかり反論できます。
あきや事務所では、原則、全件について後遺症の申請を行っており、後遺症に精通していますから、保険会社が不合理な主張や不合理な顧問医の見解を主張してきた際でもしっかり反論して排斥します。
3 実績
⑴ 骨折の実績
当事務所では、あらゆる部位の骨折について後遺症の申請を行って等級獲得の実績があります。
また、等級獲得後の賠償の場面でもしっかりと賠償額を獲得しています。