どの弁護士に相談したらいいのか
回答
適正な等級と補償を受けることを希望するのであれば、後遺症に強い弁護士に相談する必要があります。
解説
1 後遺症に強い弁護士に相談する必要があること
当たり前のことですが、適正な等級と補償を受けることを希望するのであれば、後遺症に強い弁護士に相談する必要があります。
後遺症に強い弁護士に依頼しないと適正な等級の獲得も適正な補償も受けることはできないからです。
そして、後遺症に強い弁護士とは、
- 後遺症について専門性と実績があること
- 後遺症のサポートを実際に行ってくれること
の2つの条件を満たす必要があります。
2 実際にどうやって後遺症に強い弁護士を見つけるか
(1)後遺症についての専門性と実績
当然ですが、適正な後遺障害等級の認定を受けるためには、申請手続きを行う弁護士において後遺症についての専門的知識があることが不可欠です。
ただ、弁護士が後遺症について専門性があると述べていたとしても、本当に専門性があるのかはわかりません。どの弁護士も自分は後遺症に詳しくはないとはホームページに記載するはずもありません。
そこで、当該弁護士が本当に当該後遺症で等級獲得の実績があるのかどうかを確認することが重要になります。実績は弁護士の専門性を裏付けるものだからです。
具体的には、相談者の該当する後遺症について適正な等級を獲得している実績が多数あるのかについてホームページ等での確認は必須です。
さらに、ホームページで実績が上がっていたとしても、その実績は過去の事務所の実績であって、これからお願いしようとする弁護士の実績ではない可能性もあります。
そこで、実際の面談の際に担当する弁護士に等級獲得の実績があるか確認すべきでしょう。
実際に後遺症の等級を獲得した実績がある弁護士であれば喜んでお話するはずです。
(2)後遺症のサポート
弁護士や法律事務所に後遺症について専門的知識と実績がどれだけあったとしても、実際に後遺症のサポートを行ってくれないと何の意味もありません。
したがって、実際に後遺症のサポートをしてくれる弁護士に依頼する必要があります。
ちなみに、高次脳機能障害や脊髄損傷などの重症のケースでは、適正な後遺障害等級の認定を受けるためには専門の弁護士による徹底したサポート(後遺症フルサポート)を受ける必要があります。
この後遺症フルサポートの中心となるのが、被害者や家族と一緒に診察に同行して医師と面談を行う病院同行です。病院同行により医師と協議しながら後遺症の申請の準備をしていきます。この病院同行のサポートなしには高次脳機能障害等の重症のケースで適正な等級の認定を受けることはまずできません。
この病院同行は、後遺症のサポートの中でも1番難しく、交通事故に強いとうたっている事務所でも病院同行を行っている事務所はほとんどありません。逆に病院同行のサポートをしっかり行っているかが、真に後遺症に強い弁護士であるかの証になります。
したがって、相談者は、相談の際に後遺症を獲得するための進め方についてしっかり聞くことが重要になります。
この際に、後遺症のサポートの実績がない弁護士であれば、具体的な説明はできません。
後遺症のサポートを行っている弁護士であれば、自信をもってお話するはずです。
というよりも、これから等級を獲得するために後遺症をサポートしようとする弁護士が後遺症を獲得するための進め方の話をしないということはまず考えられません。
3 真剣に弁護士を選ぶこと
後遺症において適正な等級を獲得するということは決して甘くはありません。被害者の方とそのご家族の方は、自分達の人生がかかっておりますので、真剣に弁護士を選ぶようにしてください。