認定された等級が妥当なのかわからない
回答
認定を受けた等級の結果は妥当でない可能性があるので、上位の等級獲得を狙うことができないかチェックをする必要があります。
解説
1 保険会社に後遺症の手続きを任せて認定を受けた等級の結果は妥当でない可能性があること
そもそも後遺症の手続きを保険会社に任せてしまっていたのであれば、適正な等級ではない可能性が高いです。そして、当該後遺症が重症であればあるほどその可能性が高いです。
なぜなら、保険会社は、高い等級が認定されると高額な賠償金を被害者に支払う立場にあり、被害者と保険会社の利益は対立しているからです。
つまり、保険会社は自分ががんばればがんばるほど自分が損をする制度になっているので、保険会社が真剣に後遺症の申請を行うことは制度の仕組みからして期待できないのです。
これは、保険会社が手を抜くとかわざとやらないということを言っているのではありません。そもそも制度の仕組み上そうなっているのです。しかも、保険会社は、それどころか、被害者の等級が否定されるために活動を行います。保険会社と被害者は向いている方向が全く逆なのです。
2 上位の等級獲得を狙うことができないかチェックする必要があること
重症のケースであればあるほど、上位の等級を狙うことができないかチェックする必要があります。
当事務所では、①高次脳機能障害の診断で、保険会社に後遺症の申請の手続きを任せてしまって12級13号の認定を受けたものの、当事務所がその後に異議申立ての手続きを行った結果、9級10号まで上げることができたケース、②脊髄損傷の診断で、保険会社に後遺症の申請の手続きを任せてしまって11級7号の認定を受けたものの、当事務所がその後に異議申立ての手続きを行った結果、5級2号を級まで上げることができたケース等の実績が多数あります。
いずれのケースでも、当事務所が異議申立てをして等級を上げることで数千万円も賠償額が増えました。
3 後遺症に強い弁護士に相談する必要があること
認定された等級が妥当かどうかチェックをお願いするとしてもお願いする弁護士が後遺症に詳しくないと全く意味がありません。
必ず、後遺症に強い弁護士に相談する必要があります。
上記の①のケースでは、先に依頼を受けていた弁護士は、なんと、12級13号の認定内容が適切かどうか検討しようとさえしていませんでした。そして、その弁護士は、12級13号を前提として保険会社の提示額250万円のアップすることを目標とし、それが適正であると依頼者に伝えていたのです。
当事務所では、当該ケースにおいて、提示額から3300万円アップさせました。
このケースからわかるとおり、後遺症に強い弁護士に依頼する場合とそうでない場合とで3000万円以上も獲得金額に差が出ることもあるのです。
したがって、後遺症に強い弁護士に依頼することは被害者とそのご家族の生活を守ることそのものなのです。