【200万円増額】【194】【A2】
ご相談、受任の経緯
- 保険会社から示談の提示があったが、この提示額が適正なのか、適正でないのであれば提示額から少しでも上げてほしいということでご相談に来られました。
- 保険会社による事前認定手続で高次脳機能障害として後遺障害9級10号を受けていたものの画像や医療記録等を分析した結果、上位の等級を狙えるという判断をしたが、ご本人が高齢ということもあり早期の解決を強く望んでいたため異議申立てや裁判を行わずに交渉で解決するという方針となりました。
解決内容
ご本人が高齢で1人暮らしで収入もなかったため賠償額は大きく増額しませんでしたが、最終的に200万円の増額をすることができました。
弁護士のコメント・注意点
- 高次脳機能障害は、脳に障害は残ってしまうことで感覚障害、言語障害、記憶障害、注意障害、遂行機能障害、社会的行動障害などの症状が生じてしまうため、日常生活や社会生活に大きな支障が出てしまいます。そのため、適切な等級認定を受けて補償を受ける必要性が極めて高いのですが、外見上は問題なく見えてしまうことから、見過ごされることが多いため注意が必要です。
- 交通事故に遭われて、脳挫傷とか急性硬膜下血腫とか外傷性くも膜下血腫等の診断を受けた場合で、ご本人に
- 同じ話を繰り返しするようになった
- 記憶力が以前よりも大きく低下した
- 新しいことを覚えることができない
- 感情のコントロールができず、怒りやすく暴力を振るうことがある
- 人の会話がうまくできないようになった
- 事故前と人格が変わってしまった