【高校生の高次脳機能障害のケース 5200万円獲得】【362】【A16】
ご相談、受任の経緯
- ご家族より、子供が高校生のときに受けた事故で、事故から10年近く経過しているが、まだ後遺障害等級の認定を受ける手続きを行っていないので、高次脳機能障害について専門性と実績を持っている当所に是非お願いしたいということで相談に来られました。
- 本件は、高校生の事故であり、また、相談の時に事故から10年近く経過しており、さらに、通院していた病院で高次脳機能障害を見過ごして診断をしていたケースであることから非常に難易度が高いケースでありましたが、当事務所は、高次脳機能障害について専門性と多数の実績があり、かつ徹底した後遺症サポートを行うことができるので、自信を持ってお受けしました。
解決内容
被害者請求
後遺障害等級の認定を受けるための後遺症サポートを行い、当事務所で後遺障害等級の申請をした結果、高次脳機能障害について7級4号の認定を受けることができました。
裁判
- その後、相手方保険会社に賠償請求したところ、相手方保険会社は、認定された等級について否定し、また過失割合も40:60であり、1300万円の支払い義務しかないと主張してきたため、裁判を行うこととしました。
- 裁判では、5200万円(自賠責保険金、人身傷害保険金含む)の賠償の支払いを受けることができました。過失割合も25:75とすることができました。
弁護士のコメント・注意点
1 子供の高次脳機能障害のケースの特殊性
- 子供は成長過程にあるため、事故前と事故後の比較が難しいため、子供の高次脳機能障害は大人の場合と比較して一層見過ごされやすいという性格が強くなります。
- そのため、子供の高次脳機能障害のケースでは、手術を行ったかなり重傷のケースであっても見過ごされることが多いので、注意が必要です。
- また、子供の場合には、大人の場合と認定の方法が異なり、高次脳機能障害の等級の認定を受ける難易度が大人のケースよりも高くなり、より専門性が求められますので、子供の高次脳機能障害について実績がしっかりある弁護士に依頼する必要があります。
2 後遺症フルサポートを行ってくれる弁護士に依頼する必要があること
- 高次脳機能障害は等級認定の難易度が高く、生半可な専門性や実績では到底太刀打ちできません。
- 高度な専門性と実績を有している弁護士に依頼することは当然ですが、適正な後遺障害等級の認定を受けるためには、被害者の方と一緒に何度も病院に行き、医師と話をしなくてはなりません。つまり、何度でも病院同行を行ってくれる徹底した後遺症サポート(後遺症フルサポート)を行ってくれる弁護士に依頼しなくては適正な等級の認定を受けることはできません。
3 高次脳機能障害は裁判に進むケースが多いこと
- 高次脳機能障害のケースでは、賠償額が大きくなることから、後遺障害等級の認定を受けた場合でも、保険会社は、他の後遺障害のケース(骨折事案等)よりも等級の評価を争ってくることが多いです。
- そして、裁判に進んだ場合には、等級の評価が争われることが多いので、当該後遺症に熟知している弁護士、つまり、本件について後遺症の申請手続きを行って適正な等級を獲得している弁護士に依頼する必要があります。